ゲーム 雑記

一年の終わりに。

今年もいよいよおしまいです。
しばらくはここも更新停滞しそうですが、2017年もよろしくお願い致します。
今年は多くの方との素晴らしい出会いがありました。これまでの人生で一番激動の一年だった気がします。

ゼット

CVは小泉 豊さん。十年ほど前からもし自分のゲームに出演して頂けるならぜひお願いしたいな……と
思っていたのですが、まさか現実になるとは……。人生何が起こるかわかりませんね。
今回小泉さんには音響監督、演出の管理もして頂き、不自然な言い回しのセリフの修正など
細かいところまで大変お世話になりました。また、初めての収録で緊張して生まれたての子鹿状態だった
私の緊張をほぐそうと、休憩時間中も終始小粋なトークで楽しませて頂きました。
収録の間中シビレっぱなしでした!
「輪るピングドラム」の作中で「だからさ、壊すしかないんだ。 箱を。人を。世界を!」と
眞悧が語っていましたが、同じ中の人に「滅亡寸前の『壊れた世界』で抗い続ける」ゼットを
演じて頂いたというのもなんとも面白い偶然ですね。

サヤ/ダスティ

CVは藤田昌代さん。私の昔の友人がヒャッコ(百合アニメ全般)の子々さんが大好きでして、
もし今回子々さん(の中の人)が私のゲームに出演すると聞いたらたぶん「おんどりゃ!なにやっとんじゃ!」って
私をビンタしてたと思います。ビンタで済むかな……グーかも。
あと、私の勤め先とも意外なところで繋がりがあってこの業界狭いなーと……(笑)

演技についてはサヤとダスティでそれぞれ「女神のような声とラスボス的なドスのきいた感じ」という
難しいオーダーを出させて頂いたのですが、サヤとダスティのどちらもパーフェクトに演じて頂きました。
ゼット操作中はサヤが都度ナビゲーションしてくれるので、耳が幸せになれます。

キサラ/アルファメアリス

CVは藤東知夏さん。うちの勤め先の社内にも藤東さんファンの方がかなりいるので、
今回の件をボソッと漏らしたところ何人かに襲われました。
全員返り討ちにしたので今頃は東京湾で魚のエサです。

キサラは凄くイイ感じにオラオラ感が出ていて、私も思わず踏まれたくなる感じで演じて頂きました。
とはいえ「キツい系」のイメージではなく、ちゃんと女の子としてのかわいさも出ているのは藤東さん効果ですね。
一方でアルファメアリスはこちらの想定以上に狂気を表現して頂き、変な汗をかきました。

デュオン

CVは亀山 雄慈さんです。
サンプルボイスのまだ何も演じていない状態の第一声を聞いた時から他に考えられないくらい、
恐ろしいレベルでデュオンそのものだったので出演をご依頼させて頂きました。
よく「耳が妊娠しそうな声」という喩えがありますが、まさしくそんな感じでしたね。
もう耳が一発オメデタ寿退社コースです。認知してください。
収録もほぼリテイク無しでクールにキメて頂きました!
他にも亀山さんは「にゃんぼー!」ではクツシタ君というちょっとワイルドなキャラを
演じられていますので、デュオンと聞き比べるとギャップに驚かされると思います。

ラング

CVは川上 晃二さんです。
元々ガンヴォルトでデイトナくんの演技を拝見した時からすごくいいなぁ、と思っていたので
ご出演依頼をさせて頂きました。ラングは王道タイプの熱血キャラなんですが、
思い込みの強さとキレた時に暴走して何が何でも己の正義(と信じているもの)を貫き通す
危うさを秘めたキャラ……という少し難しいキャラなんですが、見事に演じきって頂きました。
セリフの都合上叫ぶ系のセリフがかなり多かったのですが、そこは川上さんとの相性ばっちりでしたね。
熱かったです。収録モニターの向こう側まで熱気が伝わってきました。おかげで今年の冬は暖冬です!

エリス

CVは土谷 麻貴さんです。
実は最初、自分の手がけたキャラながらエリスの声ってどんな声なのかイマイチ
想像できてなかったんです。どちらかというとロリ系かな、くらいのイメージはあったのですが。

ですが、収録現場で土谷さんの演技を聞いてから「ああ、エリスはこういう声だったのか!」と
自分が逆に正解を教えて頂いた感じですね。既にプレイされた方はわかると思いますが、
既存のロリキャラの演技を当てはめた感じではなく、他のどこにもない「エリス」なんですよ。
キャラの設定やセリフを書いたのは確かに私なのですが、これまで見た事ないタイプの
新しいキャラクターが誕生するとは想像していませんでした。非常に素晴らしい、貴重な体験をさせて頂きました。

シルヴィア/ココ

CVは桐村まりさんです。
シルヴィアは確かにお色気担当のお姉さんキャラではあるのですが、
「お色気むんむんのうっふんセクシーキャラ」ではないんですね。
なので、もしかしたら演技の方向性の修正をお願いする事になるかも……と少し思っていたのですが、
ぜんぜん杞憂でした。最初の一言目からパーフェクトに上品なお色気のお姉さんでした。甘えたい。

ココはシルヴィアとガラッと変わって、ドジっ子忍者をかわゆく演じて頂きました。ニンニン。
今回のアップデートでモーションや演出も一部修正しています。
これまた完全に偶然なんですが、忍者キャラのココをガルパンで河西「忍」役を
演じられた桐村さんに演じて頂いたというのもこれまた面白いですね。

マドック/ザイガン/レオナルド

CVは須藤 翔さんです。3キャラをまるで魔法のようにスラスラと演じ分けて頂きました。
須藤さんファンの方は既にご存知かもしれませんが、須藤さんは今回演じて頂いたタイプ以外にも
さらに全く違うタイプの声も出せるんですよね(グリザイアのテュポーンのような優男系ボイスなど)。
私が知らないだけで美少女の声も出せたりするかもしれません。すごい。

タイプは違えど割と年齢の近い男性を別人のように演じ分ける……というのは
かなり難しいと思うのですが、イメージと大きく違うということもなく
見事にそれぞれのキャラに命を吹き込んで頂きました。

今回、全体的に声優さんの演技からインスピレーションを受けて追加した要素や変更した演出が結構あります。
ここまであれこれ大きな変更を加える予定はなかったのですが、「声の力」に突き動かされた感じですね。
年明けには改めてアフレコレポ漫画なんかも描きたいと思っています。

それでは皆様、よいお年を!

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